<a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/10/news008.html">Winny開発者、逮捕</a> (ITmediaニュース)

いちおう触れておかないといけない気がしてきた。

まず始めに、Winnyさんには、Pure に近い P2P が実用に耐えうることを教えていただき、自分の興味をそっちの方向に持っていっていただいたので、非常に感謝してます。

さて、本題。ソフト作者が逮捕されるってのは非常にきつい。ほう助なんていいだしたら、アップローダ作者もWebサーバー作者もほう助してるし、プロバイダも見て見ぬふりしてるし、ネットランナー系の雑誌なんてモロにもり立ててたし…。

逮捕された理由は次の3つかな。

  1. 悪用されていることを知りつつバージョンアップし続けた
  2. 悪用してもらうことを意図して開発した
  3. 悪用を止める方法がなかった

1つ目だけだと、Webアップローダ作者もつかまっちゃうけど、2つ目があるのが大きいのだろう。ケーサツさんもその姿勢に腹が立って逮捕したんだろうし(asahi.com:「著作権法への挑発的態度」が逮捕理由 京都府警)。

3つ目が実はアップローダやその他のソフトとの大きな違いで、著作権者が流通されるのを停止できないところかな。アップローダなり掲示板なら削除要請したら(表向きは)消えてなくなるけど、Winny のような P2P ネットワークは一度流通始めたら止められないからね。

P2P 交換ソフト作者が逮捕されないようにするには、例えば、ACCS などと手を組んで、違法なファイルは交換できないような仕組みを作るとよいだろう。違法ファイルのハッシュを中央サーバーに保存しておいて、それにマッチするファイルは落とせないようにする。もちろん、クラックパッチが出回るだろうけど、それはクラックする人が違法な行為を行っているわけで、作者さんは悪くない。

ただ、合法にすることも中央サーバーを置くことも、Winny作者の47氏にとっては全然うれしくないことで、逆に世の中の価値観を変える方向に興味があったんだろうな。オンデマンド配信やオンラインレンタルが低価格で実現されたらいいんだけど、なかなかそうはいかないのかなぁ。

あと、余談だけど47氏まで2ホップだったことにびっくり。

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